東京までAATの展示手直しと審査とオープニングのためにゆく。
中原の家に二泊。おいしいご飯と楽しい時間をありがとうね。
行きの新幹線の中で隣に座ったサラリーマンがうんこをもらした。
酔っぱらって寝ているいるサラリーマンからぷりぷりブースーという音がしておならだーと思っていたら、どうも臭いがずっと消えない。げ!と思って席を移動したんだけど、品川で降りて行ったそのサラリーマンがおしりのあたりを荷物で隠していたので、あー、なるほど、と思った。
東京駅に着いて、丸ビルまで行く時に迷う。改札出口を間違えたせい。しばし途方に暮れる。迷子を久しぶりに体験して、あ、この、世の中(東京駅)の広さと自分の体の小さいことの感覚。懐かしいなあと思ったんだけど、これは時間が経ってから(あとから思い出す脚色編集した)気持ちで、その時は普通に焦っているだけだった気もする。さっきのはちょっとかっこうつけて言っている気もする。
そんなこんなで、というか、ぐるぐる歩き回っているうちになんとか会場までたどり着けて、集合時間まで近くのスタバでお茶をした。1人で都会でスタバなんて、なんかださくて恥ずかしいなと思った。隣の席の「ホホホ」と笑うおばさん2人の会話が東京っぽくて(イメージ)聞き耳をたてる。化粧品(ビバリーヒルズのセレブに人気のものを使っているんだけど、化粧水と美容液で一万五千円っていう、すごく安いものだから、効き目もいまいち。日本人の肌質と欧米人の肌質の違いだと思うわホホホ)や、自分の旦那の稼ぎがいいこと(テレビなんかで、年収が300万くらいが普通とか言うけど、それって嘘でしょう?だって生活できないじゃない、そうよね、そうそう、ホホホ)など。横目でその東京のおばさん2人をチェックすると、確かに「化粧品の効果はいまいち」な感じと、「高価でおいしいものをたくさん食べているような体型」で、会話はいかにも上っ面っぽいが意外と正直者なのだなーと思った。
集合時間になり、じろうちゃん、ヒョンギョンと合流。2人の顔を見たらほっとして、へな〜っ。と力が抜けた。ここでアカシとも会う。
みんなの作品を手直しの前にちょっと観る。アカシのが良かった。「いいね〜」と褒める。こりゃあアカシが一等賞取るんじゃないかな?と思って、ひやかしつつ、自分の展示の手直し。ノートの付箋を取って丸めて捨てる。円形の作品の位置をすこし上げる。これだけだったからあっという間に終わって、ヘラヘラ記念撮影なんかをして帰る。中原の家に向かう。迷わない。
中原家で久しぶりの中原の手料理をたらふく食べ、ワインも少々いただき、次の日は審査で11時前には会場に行かねばならんので、会話もそこそこに私は先に眠る。早朝、5時くらいに中原の携帯の目覚ましで起きる「…はええ」と言って、また眠り、7時くらいに起きる。起きたら隣で中原の片方の乳が服から出ていた。「出てるよ」と言う。「あ、ほんとだ、イヒ!」中原は言う。
1人で東京駅まで行く。秋葉原で乗り換え。秋葉原には無印良品のキヨスクがあって、いいな、かっこういい、と思う。嬉しくなってそこでジャスミン茶を買う。乗り換えも1人でできた。迷わない。会場前でじろヒョンとくやまおだゆーまきとくんと合流。
審査は色々聞かれると思っていたけど、実際は自分の展示の前にぼーっと立っているだけだった。小山登美夫さんと、誰か知らない女の人とはちょっと喋った。ドローイングについて質問されて「ん?英語?」と私のインチキ英語を指差され「ローマ字の筆記体です」と答える。「なんでそんなことを?」と聞かれ「なんだか外国みたいでかっこういいからです」と答えたら笑われた。やなぎみわを見た。でかくて堂々としていてかっこうよかった。その数分前にはトクヤマくんとサインもらおっかなーとかふざけて言ってたけど、結局もちろんびびった。
審査が1時に終わって、オープニングが7時からで、時間が随分あったので、お昼ご飯を食べにでかけた。タイ料理。辛くてヒーヒー言う。その後みんなで観光に出かける。上野でパンダみようぜ〜と言っていたけど、人が多かったからやめた。桜を見たり、しょぼい遊園地のしょぼいアトラクション(100円)にヒョンギョンと乗ったり。そんなんですぐ日陰に座ったり、イヌ触ったり、また日陰に座ったり。で、東京駅に戻ってオープニング。中原ここで合流。
オープニングは人が多くて、すみっこに避難。と、ここで賞の発表。じろうちゃんが後藤繁雄賞。アカシが準グランプリ。私は小山登美夫賞。わーい!やったー!
中原家に帰って、中原とだらだらお喋り。恋のこととかアートについてとか、商業についてなど熱いトークを繰り広げていたのに、結局最後はモルモン教について。で、寝る。
で、今日。最終日。MOTアニュアルに1人でゆく。迷わない。
アイコさんのにたまげる。特に新作のどでかいの。たまげた。アイコさんが言っていたことばのひとつひとつをゆっくり思い出していたら、なんだかアイコさんと(その場所に)一緒にいるような気がした。振り向いたらいるような気がして、何度か実際に振り返ってしまう。堪能。
ミュージアムショップに行くと、おーつとしゅうまくんとメガネをかけた細い人(名前忘れた)に偶然会う。そこから3人と一緒に行動することになって、まずはサラ・ジーの個展に。メゾンエルメス。というエルメスのお店の8階が展示場所。銀座の〜エルメスに〜ぼろを着た〜わたし(たち)お金持ちそうな人がたくさんいて、ひょえ〜と思う。嬉しくなってイソイソとサンプルの香水を付けたらつけすぎてオエ、気持ち悪っ、臭い!なんて失礼なことを(もちろん小さな声で)呟きながらエレベーターで8階へ。展示は、よかった。疲れた。あーおなかいっぱい。という感じ。その後、歩いてアラタニウラノ。私はそれも楽しかったのだけど、他の3人がぼろかすに言っていたので、そうなのかーと思う。作品が高くて、いっぱい売れてて、そうなのかーと思う。うーん、結局、よくわからないのだ。
その後、東京国際フォーラムのアートフェア2008に。と思ったんだけど、入場料がいるから、上の階から、ガラス越しに覗く。(ここでトクヤマくん合流)そこは「ごった煮」まさにカオス。古美術から、現代アートから、画壇まで。ここでもお金持ちそうな人がたくさんいた。いいなー。赤いシールをたくさん貼ったら気持ちいいんだろうなぁ。東京国際フォーラムには相田みつを美術館もあって、ちょうどアートフェアの会場の横に相田みつをの「みんなほんものだよ」だったか「ぜんぶほんものだよ」みたいな言葉の垂れ幕があって、思わず笑ってしまう。シュール。。
喫茶店でとくやまくんと、おーつと喋る。
ここで、ひとつ、ニュース。おほん。
わたし、今年の夏、3ヶ月間、ニューヨークに住みます。
博士課程も考えている私にとって、試験に必要な英語の勉強と、今の「なんの予定もなく」「ふらふら」にちょっとした刺激を与えるため。思いつきにしてはいいことを思いついたと思うので、旅立ちます。旅立つつもりです。なにか問題が起きなければ。はい。ちょっくら行ってきます。お母さんに電話をして「了解☆」もいただきました。
長文のため、添削が面倒なので、おかしな文章になったと思うけど、ま、いいや。というのが、ここ三日間の話でした。おわり。