履修申告だいじょうぶでした。ごめんなさいも言わないで済んでほっとした。
大人と言われるような年齢になってから、わたしは叱られることがほとんどなくなって、叱られ耐性みたいなものが薄れてきた。叱られたら唖然としてしまう。驚いたみたいな顔をして、うひょっ!と思ってから、泣きたくなってしまう。というか泣く。小学生くらいのときの私はよく叱られて立たされたりしたけど、全然平気だった。立っていても、右の耳のから入ってきた罵詈雑言を理解しないで、ただこまくが震えているなあ、先生はおかしな顔をしているなあ、と思って左の耳からそのまんま取り出すことができた。ぽかんとしたあほ面をしていた。教卓のあたりでいくら叱ったって、げんこつは飛んでこない。近くで怒られると怖くていやだった。げんこつの飛んでこれる距離。げんこつは痛いから怖い。大人になって言葉だってむねにぐさりと刺さることに気がついた。
今日はおさげにして学校に行く。3人くらいにかわいいってほめられた。
今も昔もほめられるのは大好きだ。酔っぱらったみたいにうれしくなって、羽が生えてホヨヨ〜と空中に横っ飛びしそうになる。