大阪市立科学館に行く。隣に座ったおじさんははじまるまえから楽しみで仕方がないようで、興奮を抑えられなかったようす。隣の奥さんにわくわくどきどきの事を伝えていました。が、投影がはじまって10分後くらいで隣のおじさんぐうぐうといういびき。宇宙はなんとも広くて、その中にいるわたしもおじさんもちいさくて、なんて私達って可愛いんだろうと思う。
知ったこと
望遠鏡は眼鏡屋の子供が二枚のレンズをつかって遊んでいるときに「遠くが見える!」と発見したのが起源で、その眼鏡屋の主人は王様に「これで遠くの敵の様子がわかります」と言いに行き、ご褒美をもらおうとしましたが、王様はけちで、ご褒美をくれませんでした。しかしこれは噂になってガリレオの耳にとどきます。ガリレオがはじめてつくった望遠鏡はちゃちなつくりでした。ガリレオは望遠鏡ではじめて空を見た人です。
今夜見える空の主役はサソリ座、白鳥座もみえます、おりひめの星とひこぼしの星。その間の天の川(大阪の街の明かりが消えたら見えます。大阪は都会なので、まぶしすぎて見えません)すこし難しい星座ではへびつかい座が見えます。今夜の満天の星空の中に、実は惑星は木星のひとつしかありません。他の数多の恒星をどんな立派な望遠鏡で覗いてみても、すこしも変わりません。これはほんとうに遠くにいる証拠なのです。
木星は縞模様で、安物の望遠鏡でもその「縞」をはっきり見ることができます。どんどん夜が更けますと月がやっと起きてきます。今夜の月は寝坊の月なのです。今夜の月は半分の形に見えます。月にはクレーターというぼこぼことしたマチェールがあり、これは大昔に隕石がぶつかった跡です。月には黒いわりと平らなところと、白いぼこぼこのところがあります。黒いところは海と呼ばれていますが、もちろん水はありません。黒いところは大昔、火山が噴火してマグマが地面に流れてパテで埋めるようにクレーターを平らにしたのです。そのあとぶつかった隕石の数はまだ少なくて、わりとすべすべした肌を持っているのです。