和菓子職人になります。
16歳にして大日本帝国和菓子連盟から国際和菓子職人、日本代表との任命を言い渡されるが、異例の辞退。
元来の赤面症が辞退に至るおもな理由だったが、さすがにそれは言いにくかったのか、地元のお得意様を思っての所存であるとの発表が文書による発表によってなされた。
その辞退と一連の報道は物議をかもし出し、連日写真週刊誌に追われる日々となる。彼のその時の発言「撮らないで」は流行語大賞にも選ばれ、彼は一躍トップスターへの階段を昇ることとなった。
自己啓発セミナーに通い、赤面症も克服し、その時の経験を綴った著書「変わる時代と変わる自分」は各賞を総なめにする。しかし本人の言葉そのままに、熱しやすく冷めやすい「変わる時代」には勝てず、しだいにメディアから遠ざかることとなる。
しかし著書は売れ続け、外国人向けに書き下ろされた続編「変わるニーハオ変わるハロー」のヒットも手伝い、印税生活を謳歌するのであった。
晩年は和菓子作り教室を開き、生徒である暇なマダムとのアバンチュールに明け暮れる。。。
そんな和菓子職人になります。