れいりがギャラリーに観に来てくれた。
やっぱりしょっちゅう顔を見てたら目が慣れるから普通にかわいいくらいに見えるけど、久しぶりに見ると、顔のきれいさに驚く。ドヒャーと思う。目がアーモンドみたいで鼻もすーっとまっすぐでぽてっとした唇で、配置もなにもかもが整っている。たいへん美人だ。美人といると気分がいいぜーこれが私の友達だぜーとか思うけど私は昨日の深夜Jと喧嘩して大泣きした腫れぼったい顔ですごいぶすで、ちょっとひがむ。
Jとテクテク歩いて寿司を食べに来た。
Jのアマエビの握りの上の甘海老を盗む。
れいりと世の中には汚い人がほんとうにたくさんいて、それにいちいち傷ついてしまうのはいい人ばかりの場所に長くいたからだという話をする。美術を志す人はたいがいみんな純粋で心が綺麗で優しかった。だけどやっぱり私はいくら苦しくてもこんな世の中に慣れたくないと思う。ずっと傷ついているほうがまだいい。
きのうのった電車の前の席には飯島愛にそっくりの女の人がいてすごくけだるい感じで、頬がゆるんで目はどろんとして、なんだか可哀相で悲しくなる(おおきなお世話だろうけど)君にもアートが必要だねと思う。それか、愛か、うれた野いちごか。そのへん。