植物園はすいてて楽しかった。
温室の入り口にラフレシアのホルマリン漬けがあって不気味だった。すごい不細工な人みたいな、たらこ唇がぬるぬる光ってるみたいな顔のでかい花。ついでにこいつのにおいは「腐肉」のようらしい。オヘー。
バナナの葉っぱを触った。よくテレビとかで遠い国の料理とかではバナナの葉っぱにくるんだものを蒸して。とか、焼いて。みたいなのを見てたし、私がよくする「無人島に流れ着いた私」という想像でもバナナの葉っぱで色んなもんをくるんでたもんだから、「これ」が「それ」か。という感じがした。ビニールみたい。プラスチックみたい。こりゃよくくるめそうだね。とか話す。
温室は小さめの温室がいくつもくっついているという形で、たとえば「ジャングルの部屋」とか「砂漠の部屋」とか。環境によって色が違うのが印象的。ジャングルはジャングルだから、濃い緑とか、鮮やかなピンク。とか。どぎつい。砂漠は全体的に薄い灰色をかぶせたみたいな色。
植物園をぶらぶら歩いていたら、可愛い外国の人のカップルがいた。女の子は小花柄のワンピースを着て、麦わら帽子をかぶって三つ編み。男の子は首からカメラをぶらさげて、やっぱり麦わら帽子。わー。と思って見とれる。映画みたいだった。すこしださいところも、すごくいい。