眠かったら眠ればいい、不愉快だったら噛み付けばいい。
噛み付きすぎたとおもったら、そうっと近づいて横に座ればいい。
毛並みをちゃんとよくしていて、音も立てずに歩く。
夜も怖がらないし、昼も好きにしていて、よく食べてよく眠る。
猫に教わることは多い。そうか、そうしたらいいのか、
そうしたら綺麗に生きられるのか。猫は綺麗に生きてるつもりなんてないですよ
と言いながらでかいあくびをしてからまたゆっくりと目を閉じた。
また寝るつもりらしい。後ろを向いていても耳がこちらを向いているから
すこし私が気になるらしい。そうっと近づくと背中をふるふる震わせた。
「うすらばか」「たしざんだってわからないくせに」
「きらいきらいすき」
そう言ってだっこしたら、背中に爪がくいこんだ!