えー、このところ、しっちゃかめっちゃかですが、思い出はいつも綺麗なのですな。
いつかちいさなときの夏休みの場面。
気だるい暑さでアスファルトの逃げ水を見てはしゃぐ私を母は見ている。
そのとき母は私に「実は逃げ水は蜃気楼なんだ」と教えてくれた。
その「実はね、、、逃げ水は、、、蜃気楼なのよー」というもったいぶった言い方に
秘密の呪文を教えてもらったような気がして、嬉しくてポーっと気が遠くなった。
「蜃気楼なのー」「蜃気楼ー」「しんきろうー」「まぼろしー」「ポーエー」
詩の世界のようだけど、いつもポカして叱られていたし、反省なんかしなかったし
「おしりぺんぺん、おならぷー」なんて鼻の穴ふくらましていたような気もする。
このまえ、Jとの喧嘩で口走った言葉は、なんのこともない、全然成長しておらん。
「ばーか、おしっこジャガーうんこおしっこ」
わたくし22才、まだまだ現役です。